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生れ変る
「生れ変る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生れ変るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、何《ど》うも不思議な事だ」
と其の頃は怨み祟りと云う事があるの或《あるい》は
生れ変ると云う事も有るなどと、人が迷いを生じまして、種々《いろ/\》に心配を致し....
「草枕」より 著者:夏目漱石
たものであろう。世間には拙《せつ》を守ると云う人がある。この人が来世《らいせ》に
生れ変るときっと木瓜になる。余も木瓜になりたい。 小供のうち花の咲いた、葉のつ....
「明暗」より 著者:夏目漱石
だって違った人間になれっこないんだから」
「ところがそうでないよ。生きてるくせに
生れ変る人がいくらでもあるんだから」
「へえそうですかね、そんな人があったら、ち....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。吾輩の精神科学の研究は全部遣り直しだよ。魂が『乗り移る』とか『取り憑く』とか『
生れ変る』とかいう事実は、その本人の『心理遺伝』の作用以外の何ものでもないという....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
間が承知しねえ時はまたその時の了簡《りょうけん》だ」 「俺もその了簡で、これから
生れ変るつもりだ」 「餞別《せんべつ》というほどでもねえが、裏街道を通って萩原入....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
い方や表現形式が永遠に新らたかどうかは疑しい。古いもの、退屈なものは、亡びるか、
生れ変るのが当然だ。 三 家に就て 僕はもう、この十年来、たいがい一....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
んと言ったらいいかしら……。これまでのあらゆるものを、すっかり捨て切って、新たに
生れ変る、というような……。」 「そんなことなら、あなたはもう決心してるんでしょ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
どうも後味はよくないものだ。 一九五三年八月二十日に世界に大異変が起り、新しく
生れ変るそうだ。これはエジプトのピラミッドの中から現れた何千年前の予言だそうであ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
る五造の顔を、アコ長はへへら笑いをしながら睨めかえし、 「妙な面をするな。こんど
生れ変るときはもっと舌を短かくして貰って来い。桜場に引っかけて、たいそうなことを....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
は認めていないらしい。狸と猫は我国に於て、特に化物扱いをされてしまったのである。
生れ変るというのは別問題として、支那では人間が生きながら他の動物に変ずるという怪....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
治大帝や伊藤博文までさかのぼり、その時分からの国家の歩み方の検討をしなおさねば、
生れ変るわけに行かない。今、私は敗けたから、こんな事を言うのではない。此の際、勝....
「好日」より 著者:三好十郎
ぶない瀬戸ぎわを歩いているんだ。なんとかしないと、みんな、あぶない。……みんな、
生れ変る事が必要だ。 登美 ですから、私、生れ変ろうと、思ったの。……内ん中のゴ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
つまりなんですか? 鳥人ということになりますかね? 」 「まったくそうです。新に
生れ変るのですな、あたかも〈ぼうふら〉が蚊になり、毛虫が蝶になるごとくに人類も新....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
また人間に変化するとも知れません。その時は、以前人間であった時とそのままそっくり
生れ変るのではないでしょうが、以前人間であった当時のある経験の一部分が残っていて....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
持っている指が顫えて、 (俺は生きたぞ) と、つよく思い、同時に、 (これから
生れ変るのだ!) と、信念した。 紅い朝雲が、二人の顔を焼いた。お通の顔が鮮....