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生世話
「生世話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生世話の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
舞伎のオオソドックスに忠実だとはおもえません。まア羽左衛門《うざえもん》あたりの
生世話《きぜわ》の風格ぐらいが――」など愚《ぐ》にもつかぬ気障《きざ》っぽいこと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て了うた。そこで正月には村の若者四十余名を招待して、蓄音器を興行した。次ぎには平
生世話になる耶蘇教信者の家族を招待した。次ぎには畑仕事で始終|厄介になる隣字の若....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た与茂七が現われると、舞台は陰惨の極から、華麗の頂辺に飛び上り、まさに南北特有の
生世話だんまり、あのおどろおどろしい声や、蒼白い顔や、引き包まんばかりの物影など....
「市川九女八」より 著者:長谷川時雨
―わかりもしないくせに、高尚ぶってるといわれたりしたけれど、もともとお狂言師は、
生世話物《きぜわもの》をやらなかったからねえ。それが癖になってて、新世話物《ざん....
「金狼」より 著者:久生十蘭
ほうばかり見てるな。すこし、こっちを向け。……(あたりを見まわして)まるでこりゃ
生世話物《きぜわもの》だな。……上手《かみて》はおあつらえむきの葦原、下手は土手....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
ている。源之助のような出たとこ勝負の役者には時によって、つぼの外れる所があるが、
生世話物だと成功する率が多い。生活が即舞台となることが出来るから。そしてこの評判....