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生命線
「生命線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生命線の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
する制裁は不徳者一個人の範囲を超えてはならぬ。 四社連盟は無辜の従業員過半数の
生命線を犯さんとする暴圧である。 いったい映画従業員ほどおとなしいものはもはや....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
すれば、どんなに強くなるかということは、米国がよく知っている。この辺は、日本の新
生命線じゃ。そいつを亜細亜艦隊でもって、何とか再三破ってやらなければ、米国海軍は....
「蠅男」より 著者:海野十三
にしなきゃならんのです。目につくものなら、何なりと逃がさんというのが、私立探偵の
生命線なんでして――」 「もう止せ、帆村君。手品の種明かしの後でながなが演説まで....
「「モダン猿蟹合戦」」より 著者:宮本百合子
た。けれども今は子や孫が仇うちをするということは出来ない。何故なら満蒙はわれらの
生命線であるから一旦これを切られたら永久に死ななければならないのだ」 これは....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
之が東洋の「現実」である。
「茲に於て満州問題を見ますると、権益問題とか、或いは
生命線問題とか簡単に唯物論のみで考えて行くことは大なる過であることを十分承知して....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
疇は日本的な道徳・習俗・の範疇と、継ぎ穂されざるを得ない。日本帝国乃至日本国民の
生命線を守るためには、重爆撃機や重砲が技術的範疇に従って機能して呉れなくては困る....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、淀川本流の水が減退する、そうなった日には、あの沿岸で生活している農民にとっては
生命線の大問題である、というところから、寄々《よりより》の農民の間に反対運動が起....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
自由思想家というタイプの典型なのね、きっと。今よんでいるのは「恋愛と結婚」原名「
生命線」です。この次「児童の世紀」をよみ、それでケイ女史は終り。
日本の三十年....
「文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
ショ的傾向が益々濃厚になったのではないか。また、所謂強力内閣が出現しても、吾国の
生命線と云わるる満蒙の地が確保されても、社会的雰囲気は妙に陰欝になるばかりではな....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、中佐のそんな調子は三分とはつづかなかった。かれはやがて世界の大勢を説き、日本の
生命線を論じた。そしてその結論としての国民の覚悟について述べだしたが、もうそのこ....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
題の多い、嫌な船だった。 英国の植民地政策華やかなりし時代である。英濠間を結ぶ
生命線上第一の花形として、竣工の翌年、一九〇九年四月二十七日に、ワラタ号は濠洲へ....
「三国志」より 著者:吉川英治
も、孔明一身にとっても今は宿命的な決戦場となった。ここを退いて蜀の生きる道はない
生命線であったのである。 近頃、魏の陣営は、洛陽の厳命に依って、まったく守備一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、足利方におさえられていたので、吉野経営には、この伊勢ノ大湊ただ一つが、無二の
生命線だった。 さきに北畠親房が、はやくから伊勢地方の確保に努めていたのはそん....