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生年
「生年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
った。田町には名高い占い者があって、人相も観る、墨色《すみいろ》判断もする、人の
生年月日を聴いただけでもその吉凶《きっきょう》を言い当てる。お金は帰りにここへも....
「俊寛」より 著者:菊池寛
するのに不便なので、思い切ってそれを脱ぎ捨て、思い切って皮かつらを身にまとった。
生年三十四歳。その壮年の肉体には、原始人らしいすべての活力が現れ出した。彼は、生....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
問、乗掛見れば、士一人床机に掛り、下人四五人|並居たり。某答て、我は掃部頭士某、
生年十七歳敵ならば尋常に勝負せよと申。彼士存ずる旨あれば名は名乗らじ、我は秀頼の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ある。ここに一人の青年があって、いわゆる放縦不覊の生活を送っていたが、ある時その
生年月日をもって易者に占ってもらうと、あなたの寿命は三十を越えないと教えられた。....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ットから自分のカルト・ディダンティテを出して見せた。写真もはりつけてある。両親の
生年月日までもはいっている。そしてそれにフランス人が二人と同国人が二人保証人に立....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
陥《おと》せ、と手柄を競って揉立《もみた》つる。中にも氏郷が小小姓名古屋山三郎、
生年十五歳、天下に名を得た若者だったが、白綾《しらあや》に紅裏《もみうら》打った....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
ないであろう。 そのなまぬるさを平気でやるだけの新鮮なる修業は、我々明治年間に
生年月日を持つ男たちにとっては、かなりの悩みである。 私は巴里で、誰れかのアミ....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
小学校の時の先生によく似ておりました。 「年は、生まれた月日は?」 私は自分の
生年月日を告げます。竹の細い棒を何度もわけたり一しょにしたりして呪文を唱えている....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
があって、この中に円みを帯びた数万の小石が山を成している。自分の欲しい金額と姓名
生年月日などを小石に書いて、ここへ納め、願をかけるのだそうである。五万円というも....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
は号がない。――号があったかもしれないが、それを知っている人は無い。――そうして
生年月日を書いた手帖などどこにも残っていないのだから、阿桂ときめてしまうのはあん....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
。 千九百二十二年四月二十四日を思い出せ。 ああ、そうして、之れはなんと私の
生年月日なのだ! 「ど、どうしたんだ。君」 私の啻ならない様子を見て、署長は詰....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
ばかり懸命に念じ主水は益々馬側をしめ付け乗っ立って走らせるのであった。 主水は
生年十八歳、元服の時は過ぎていたが、主君の命で前髪を尚艶々しく立てていた。主君と....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
した。 御文細々拝見、先般も難有候。皆々様、御安全めで度、くれぐれ御悦申上候。小
生年賀にて森さまへさし上候事細々御示。御老人さまへは歓之事難有存候。此度森さま御....
「迷信解」より 著者:井上円了
、これを年に配し月に配し、日および時に配し、かつ、これを五行生剋の理に考え、人の
生年月を繰りて吉凶を鑑定する規則である。しかるに、この星を方位に配当して吉凶を判....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
まに誓約してしまったのです。はっきりとは覚えていませんが、誓約書には住所、氏名、
生年月日をしたため、次ぎにこんなことを書かせられました。 『私ハソビエト社会主義....