生栗[語句情報] » 生栗

「生栗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生栗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
、そこに十二三歳の少年が頭から雫のする麦藁帽子を被ってションボリとまだ実の入らぬ生栗を喰べている。 秋もやや闌けて、目黒はもうそろそろ栗の季節である。 ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
私の生国土佐にもその例があって『土佐国産往来《とさこくさんおうらい》』にも「三度生栗」と出ている。次にかつて私の書いた土佐三度グリの記事を掲げてみよう、すなわち....
食道楽」より 著者:村井弦斎
種あり。その中《うち》栗のマッシは日本風の金団《きんとん》に似たるものなるが先ず生栗一斤の皮を剥き極く柔になるまで湯煮《ゆで》たるを裏漉にかけバター大匙一杯と塩....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いう、けれど顔は、月よりも青かった。 ふた晩も、伊吹山の谷間の湿地にかくれて、生栗だの草だのを喰べていたため、武蔵は腹をいたくしたし、又八もひどい下痢をおこし....