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生殖器
「生殖器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生殖器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
てお産をするのです。けれどもお産をするとなると、父親は電話でもかけるように母親の
生殖器に口をつけ、「お前はこの世界へ生まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をし....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。勿論天運を除外例としても。
天国の民
天国の民は何よりも先に胃袋や
生殖器を持っていない筈《はず》である。
或仕合せ者
彼は誰よりも単純....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、大連、奉天、青島、天津などを荒しまわっていた。常にニヤ/\している、顔にどっか
生殖器のような感じのある大津のために、娘を山分けの手数料を取られて、七八十円で売....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ぞ。習慣、何の束縛ぞ。彼等は胃の命令と、腸の法律と、皮膚の要求と、舌頭の指揮と、
生殖器の催促の外、何の縛らるゝ処がない。彼等は自然力其ものである。一触してタイタ....
「病室の花」より 著者:寺田寅彦
有るか無きかのものである。いったい自然はどうしていつもの習慣にそむいてこの植物の
生殖器をこんなに見すぼらしくして、そのかわりに呼吸同化の機関たる葉をこれほどまで....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
。私はこんなところへも肉を漁りに行かなかった。私は童貞であったが、ゆえあって私の
生殖器は病的に無能力であったのである。ただ魂でも、肉でもない、私の全部生命を容れ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
中は臍と化してしまう。怖るべき臍の数だ。 無数の乳房を考えて見る。そして無数の
生殖器を考えて見る。全くやり切れない気がする。 やはり人間は全体として見て置く....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
は紀元以前から持参する処の古き胃袋を必要とする事、古き肺臓、古き心臓、そして古き
生殖器さえも必要であると思われて来た訳であるかも知れない。 そこで近代の油絵は....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
を、云い表わすための言葉だ。夫は文化の神経組織であり骨格であり、文化の消化器官と
生殖器官だ。もし文化に独自の生命力というものがあり、それが文化の価値と権威と威厳....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
二 それは別物ではない、露骨に言ってしまえば、人間の男性の
生殖器が一つ、石でこしらえた、しかも、これが図抜けて太く逞《たくま》しいのが、お....
「ピタゴラスと豆」より 著者:寺田寅彦
出来るから」とか書いているかと思うと、またアリストテレスの書物を引用して、「豆は
生殖器に似ているから、あるいはまた地獄の門のように、ひとりでつがい目が離れて開く....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
情をよせてくれた。 「ウム、安吾さんよ。まさしく、歯は痛いもんじゃよ。歯の病気と
生殖器の病気は、同類項の陰鬱じゃ」 うまいことを言う。まったく、陰にこもってい....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
の最も大切なものは頭脳だ。それゆえに大辟《しけい》は上刑である。次に必要なものは
生殖器である。それゆえに宮刑《さおきり》と幽閉《へいもん》は、これもまた人を十分....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
めざるを得ない。十数年前までは、視野のまん中に、はるかむかうに日清戦争記念碑が、
生殖器崇拝論者を喜ばせさうな形をして突立ち、なくもがなの感じを起させたものだが、....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
予報は決して信用出来ぬが、寒暖計の度数ぐらいは信用してもよいだろう」と、信天翁の
生殖器を研究して居る貧乏な某大学教授が皮肉を言ったという事である。 東京市民は....