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「生活力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生活力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
る地球に近づいた。そしてロケットを大西洋の海底につけたのである。それは海底超人の生活力からいって、海底であることを必要条件としたからだ。そして海底超人はクイーン....
地球盗難」より 著者:海野十三
、大隅学士がロケット室の中に胸に剣を刺されて仆れているのを見た怪人物だった。彼は生活力の強かったせいか、大隅の介抱の甲斐あって、深傷にも屈せず元気をもりかえした....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
の世界だった。黎明といえば永遠な黎明、黄昏といえば永遠に黄昏の世界だった。陸上の生活力を一度死に晒し、実際の影響力を鞣してしまい、幻に溶かしている世界だった。す....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
池の面が散り紅葉で盛り上るように殖えて、種の系続を努めながら、剰った魚でたいして生活力がありそうもない復一親子三人をともかく養って来た駄金魚を、何か実用的な木っ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ろで愛され、縦横に振舞って、到るところで自由な天地が構えられる。何という無造作な生活力だろう。わが子ながら嫉ましく小憎い。だがしかし、彼は見た通りの根からの無造....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
経衰弱から来る、不眠症、破壊された胃腸、持病の痔などは、相互にからみ合って、彼の生活力を奪ったらしい。こうした病苦になやまされて、彼の自殺は、徐々に決心されたの....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
、あの名画を頼りにして辛うじて生き続けて来たのにそれを奪われてしまっては、伯爵は生活力の九割がたを失ったようなものだと思った。伯爵はがっかりして、肘掛椅子の上に....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
て周波数の高い震動を、なんとかして邪魔して停止させることと、もう一つは、ミミ族の生活力は宇宙線であるから、ミミ族を捕らえて、宇宙線の供給をだんだん少くしてゆくと....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
助を見るに及んで何となき愛情を私は感じる。 もしも、人間としての体格が立派で、生活力が猛烈で、人間の味い得るあらゆる幸福は味って置きたいという、そして大和魂と....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
気に、大様に人々を接近させ、包容し、安心させる術を十分心得ている。 南原杉子の生活力の旺盛さ。それは、誰でも知っているところである。今更、彼女の、生活のための....
歯車」より 著者:芥川竜之介
僕は又机に向い、「メリメエの書簡集」を読みつづけた。それは又いつの間にか僕に生活力を与えていた。しかし僕は晩年のメリメエの新教徒になっていたことを知ると、俄....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
ことは光栄なのか。世界のどこに貧者のおらぬ国があろう。世界の経済は、そして国家の生活力はほとんど彼ら貧しいものの勤労によつて維持されているではないか。 かくの....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
の物の断篇に違いない。こうした古代の歌から、我々が正しく見ることの出来るは、結局生活力の根強さだけと言うことになる。 万葉集による文芸復興 赤彦が教職を棄....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
く姿、一人のこよなく美しい女、たぐいなき魅力を持つ女――もう一つ、有り余るほどな生活力を持つ女である。というのは、シドニイとエセックスと、二人もの良人を先立たせ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
くてはならない真理への境を、「信」で飛越して行って、真理を体験に持ち来し、それを生活力にしようというのが仏教の信仰の仕方です。 この方法を採らず、または先輩の....