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「生活費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生活費の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
代、肴代《さかなだい》、醤油代、新聞代、化粧代、電車賃――そのほかありとあらゆる生活費が、過去の苦しい経験と一しょに、恰《あたか》も火取虫の火に集るごとく、お君....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
島に広大豪華なる文化施設を施し、交通通信設備を完備し、向う百年に亙っての孤島経営生活費を提供し、その孤島は永世中立として他より侵犯せらるることなきを保証するとい....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
のは、僕が東京を出発する以前に、ようやく出版が出来た「デカダン論」のために、僕の生活費の一部を供する英語教師の職をやめられかかっていたのだ。 父からは厳格ない....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
砂糖一貫目七百円乃至千円 下駄三十六円 煙草「光」十本十五円 軽井沢の生活費一人三千円乃至一万円 八月九日(その二) ◯「今九日午前零時より北満及朝....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ねえ、帆村のおじさん。この町は、地球上のどの国よりも進歩したところですね。だって生活費がただなんだから、暮しに心配いりませんもの」 「生活費がただで、らくに暮ら....
金属人間」より 著者:海野十三
《かねなり》や、おまえは勉強をつづけたがいいぞ。そのかわりいままでみたいに学資や生活費をじゅうぶん送れないから、苦学《くがく》でもしてつづけたらどうじゃ」 と....
火葬国風景」より 著者:海野十三
、死の直前に不動産を全部金に換え、しかもそいつを全部使途不明にしてしまい、遺族は生活費の外に一文も余裕がないというのだからネ」 「それに変だといえば、大将の急死....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
方を侵害しては行くが、物価の高い都会生活では、到底製作出来ぬようなものを、比較的生活費が低いのと、生活|環境が安定しているのとで、非常に面白味のある玩具が、或る....
獄中消息」より 著者:大杉栄
てくれればいいが、もし不足するようなら、紀州の山田から借りるがいい。また、今後の生活費も来年の六月にならねばはいって来ないわけだが、その間はいるだけを同じく山田....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
そってはいたものの、大蛇のように胃袋をふくらますことができたのだ。ところが、彼は生活費を補うために、このあたりの田舎の風習にしたがって、あちこちの百姓の家に下宿....
一老人」より 著者:犬田卯
であったのだ。 彼には一人の娘がある。それが浅草辺で芸者をしていて、月々老爺の生活費として十五円ずつ送ってよこす。 「結構な身分さ、たとい芸者だろうと淫売だろ....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
と牛のようにやっていたという。刑務所でこしらえて来た貯金が、そうしたしばしの彼の生活費にあてられるらしく、それが尽きて、村の商い店へものを買いに来なくなると、「....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
子櫓をこぎ、女子楫をとるも、男子船外に出ずるときは、女子自ら櫓をこぐなり。一家の生活費、一カ月三円ないし五円くらいなりという。仏山号の着せし岸は植民州と名づけ、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
を持って寄付金を集めてくる。もちろんインチキなのだが、この寄付金が貧しい老夫婦の生活費の一部になっていたようだ。知事は売名、会はインチキでは寄付をする人もたまっ....
魯迅さん」より 著者:内山完造
魯迅夫人ということですネー。 魯迅さんの上海生活は三人でしたが、北京のお二人の生活費も毎月送っておられましたから、全くの原稿生活の魯迅さんとしてはナカナカ大変....