生滅[語句情報] »
生滅
「生滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
海《そうかい》の変《へん》は度々《たびたび》あった。世間一切の法はその通り絶えず
生滅遷流《せいめつせんりゅう》して、刹那も住《じゅう》すと申す事はない。されば無....
「死生」より 著者:幸徳秋水
スも言った、諸行は無常、宇宙は変化の連続である。 其|実体には固より終始もなく
生滅もなき筈である、左れど実体の両面たる物質と勢力とが構成し仮現する千差万別・無....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
、いわゆる全体的立場との関係のように解釈しています。波という現象の上から見れば、
生滅起伏もあるが、水という本体そのものの上には、なんらの変化はないという立場から....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
と云う慣例の挨拶を交わして、其の群に入る。一本の旗には「諸行無常」、一本には「是
生滅法」、一本には「皆滅々己」、今一本には何とか書いてある。其上にはいずれも梵字....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
101 九重の空のひろがりは虚無だ! 地の上の形もすべて虚無だ! たのしもうよ、
生滅の宿にいる身だ、 ああ、一瞬のこの命とて虚無だ! 102 時の中で何を見....
「失敗園」より 著者:太宰治
、いや、敗軍の将、愚痴は申さぬ。我輩はこう寝るぞ。」 花の咲かぬ矢車草。 「是
生滅法。盛者必衰。いっそ、化けて出ようか知ら。」....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
、生きた心地も無くただ歩きに歩いて蹌踉とたどりついたところは其の名も盛者必衰、是
生滅法の鐘が崎、この鐘が崎の山添の野をわけて次郎右衛門のほのかな知合いの家をたず....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
念的の錯誤が横たわってるのである。 第一に彼らはわれらの意識現象を時間のなかに
生滅するものと考えている。第二に時間を空間に翻訳して若干の単位に分割し得るものと....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
た。諸行は無常、宇宙は変化の連続である。 その実体には、もとより、終始もなく、
生滅もないはずである。されど、実体の両面たる物質と勢力とが構成し、仮現する千差万....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
げて、立ちつ、居つ、おどっているのを弁信が、見えぬ眼でまざまざと見ました。 「是
生滅法《ぜしょうめっぽう》、
生滅滅已《しょうめつめつい》」 と弁信は合掌してから....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ものでもいい。ともかく、毎月何か二、三冊借りるように頼んで見てくれ。英文、地球の
生滅二冊、および植物の精神一冊を堺家から借りて来てくれ。同時にエス文学を忘れない....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
――涅槃に達する真信打発の機縁となり得るのである。その他のものはどうせことごとく
生滅する夢幻にすぎないのだから、恐るべきは過ちや、失則や、沈淪ではなくして、信仰....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
年も前に死んでしまったのだ。祖母も母ももうこの世におわさぬ。諸行の無常を克服し、
生滅の法を滅しおわせる道がない限りは、現世的の幸福だけで我々は満ち足り得るもので....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
ないであろう、君よ今まさに滅亡せんとする我世界は、悠久の過去に於て、すでに幾度も
生滅を繰返したのである」 彼はかく述ぶるとともに、暫時その咽喉を湿すべく、冷水....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
時代の人が持つ誇りは近代人が持つ誇りであり又後代の人が持つ誇りであらねばならぬ。
生滅々為して地上に栖息している人の記録は昔と今と余り変りが無いともいえる。今行幸....