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生漆
「生漆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生漆の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
難所だというように葉子はつくづくあたりを見回した。そして部屋《へや》のすみにある
生漆《きうるし》を塗った桑の広蓋《ひろぶた》を引き寄せて、それに手携《てさ》げや....
「温泉」より 著者:梶井基次郎
細君は醜い女であるがしっかり者である。やはりお人好のお婆さんと二人でせっせと盆に
生漆を塗り戸棚へしまい込む。なにも知らない温泉客が亭主の笑顔から値段の応対を強取....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
から巨姿を現わした。杢平牛は数年間横綱を張っている戦場往来の古|強者だ。黒い肌を
生漆のように艶々しくみがきあげた毛並みの下に、一|尋もあろうと思える肉が細やかに....