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生物界
「生物界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生物界の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ようなものが生長し、その中から地を作る神が現われ出た』というのである。 自然の
生物界においては、一見生命のないような種子あるいは卵から有機生物が出てくる。この....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ご用ですな」 シムトン会長は、上機嫌で近づいた。 「ちょうどいいところだ。わが
生物界の権威者が一堂に会しているところなんです。ぜひあなたも傍聴していらっしゃい....
「読書法」より 著者:戸坂潤
義とも云うべきもので、無機的なものと有機的なものとの分離分裂が認められるように、
生物界と倫理的宗教的価値界との間にも絶対的な分裂を認めねばならぬ。ヒューマニズム....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
を見てもプランクの望むような統一はまだ急に達せられそうもない。 今のところでは
生物界の現象に関しては物理学はたいてい無能である。レーブのごとき一派の学者が熱心....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
よって児戯視されたものである。しかし今の科学のねらいどころをどこまでも徹底させて
生物界の現象にまでも物理学の領土を拡張しようとする場合には、だれでも当然に逢着す....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
であり「芸術品」でもありうるのである。取り扱ってある対象は人間界と直接交渉のない
生物界あるいは無機界のことであっても、そういう創作であれば、必ず読者の対世界観、....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
渡るころにはもう「流行」はしない事になる。 三 春が来ると自然の
生物界が急ににぎやかになる。いろいろの花が咲いたりいろいろの虫の卵が孵化する。気....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
らないかもしれない。しかし、それはやむを得ないことであった。ちょうど日本の風土と
生物界とがわれわれの力で自由にならないと同様にどうにもならない自然の現象であった....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
俳句はそのようなものの頭だけが分離し固定したものと言われないこともない。もちろん
生物界でそういうふうの進化をしたものはないかもしれないが、そういう仮想的な変遷も....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
いかどうかわからない、あるようだと思って見ると又《また》実にあるようである。元来
生物界は、一つの連続である、動物に考があれば、植物にもきっとそれがある。ビジテリ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
―は、もはや物理学や生物学の法則ではない。例えば適者生存とか自然淘汰とかの法則が
生物界に行なわれたとしても、それから社会の法則を直接に導き出すならば、途方もない....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
有っている。人間が動物であるからには、誰しも之を忘れることは出来ない。併し社会は
生物界とは質的に異ったそれ固有の法則に支配されている。――茲に生物学が世界観に行....
「辞典」より 著者:戸坂潤
イエル(C. Lyell)を経てダーウィン(C. Darwin)の進化理論となり
生物界に於ける自然弁証法の礎石を築いたものである。併し所謂自然弁証法は之とは独立....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
其の他に関するカントの仕事を数え尽すことは茲では不可能であるであろう。ただ最後に
生物界に就いての研究を一言しなければならぬ。カントは嘗て有機体の形態が不変である....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
んよう》するのはなはだしきもの。力ある者が力なきものを養いかつ護《まも》るこそ、
生物界における永遠|不易《ふえき》の法則である。 むかしの任侠《にんきょう》と....