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「生産的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生産的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚自我説」より 著者:辻潤
も最早生命の道を無残にも断絶されている過去的亡者どもである。 現実的、科学的、生産的なもののみが未来の栄光に与かり、溌剌たる健康な新世界に生きる資格を有してい....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、と父様の命令で、近頃太くしているので、毛虫ではない、臥蚕である。しかるにこの不生産的の美人は、蚕の世を利するを知らずして、毛虫の厭うべきを恐れていた、不心得と....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、官吏の短い在職期間に、できるだけ多く搾取しようとした官僚政治により、遂に国民の生産的、建設的企図心を根底的に消磨し、生活し得る最小限度の生産が、人民の経済活動....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
で拡張せんとするのであると言われないこともないであろう。 日本人口の最大多数の生産的職業がまた植物の栽培に関しているという点で庭園的な要素をもっている。普通な....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
れが何時も、真摯な考慮を基礎として出発し、積上げられているのだった。彼はそして非生産的なことを嫌った。主張としては、幾分消極的ではあるが、温情主義と見るべきだっ....
科学論」より 著者:戸坂潤
を得なくなる。芸術は天才の乃至何等かの人間の造ったものだという側面に於て、一種の生産的能動(Poiesis ― Poesie)にぞくし、その限りに於て技術にぞく....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ういう事情が発生して来ている。実際、多くの科学研究所は研究素材の生産、及び研究の生産的或いは実験的応用のために、自分自身の工場を有たねばならぬばかりでなく、工場....
ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
の労役である。人間の場合においては、球技を職業とする人は格別、普通にはとにかく不生産的の遊戯であり、日常生活の営みからの臨時転向である。こう思ってしまえば誠に簡....
光は影を」より 著者:岸田国士
れでも、草花は多少、自信があるのよ」 「あゝ、その方はハギに委せるよ。僕は、専ら生産的な方面を受持つことにする。但し、野菜なんか、あらまし買つたつて間に合うんだ....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
に熱心にすすめる。」 第一版の第二分冊は一八七七年に出版せられた。私はこの中で生産的用役の価格(賃銀、地代、利子)の決定の理論と純収入の率の決定の理論とを説い....
北斗帖」より 著者:違星北斗
去年の今頃楽しかったね 上京しようと一生懸命コクワ取る 売ったお金がどうも溜らぬ生産的仕事が俺にあって欲しい 徒食するのは恥しいから 葉書さえ買う金なく本意なら....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ture)とは、先ず諸種の快楽を識別する能力を意味し、次ぎに更に新しき力を齎らす生産的な快楽を選んで不生産的な快楽を斥ける意志を意味する。そしてエレン・ケイは猶....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
と云うには、私の考では、極く少額に見積っても五百|円は入りましょう、しかし余り不生産的な費用です。』 皆はすこし黙している。院長は静にまた続ける。 『私はもう....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
たしも知っている。 ファウスト (興奮して語り続く。) 波は自分が不生産的で、その不生産的な力を 八方へ逞うしようとして這って来る。 膨れて、太って....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
わが大阪市においても、もしも市民がもう少し科学的に進歩し、資本主義的工場経営の不生産的なことを理解してくれるなら、煤煙文明の破壊運動が当然起るべきはずであるにか....