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生産者
「生産者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生産者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
、地下と地上との対立を示す新しい出発点なのだ。消費者の占めていた地域の上に初めて
生産者が氾濫《はんらん》し、
生産者群の地帯が膨張するのだ。 東京はいまその第二....
「読書法」より 著者:戸坂潤
いう点である。 農本主義イデオロギーに対しても、山川氏達はそれが農村の独立小
生産者のイデオロギーだと言って居る。しかし僕等の考えでは、農本主義イデオロギーは....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
丸帯もあると同様なわけであって、各種階級の購買者の需要を満足するようにそれぞれの
生産者によって企図され製作されて出現し陳列されているに相違ない。 商品として見....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
渉はそれにも拘らず一種の階級対立をなしている。それは新しい産業制度(工場委員会・
生産者会議・等々)に対する疎隔感や、労働者に対する敬遠という、旧技術家の意識の内....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の中間層として小市民なる範疇があるのであるが、小市民層とは、或る人が云うように小
生産者のことなどには限らないので、社会層としてのブルジョアジー(乃至地主)とプロ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
のどれだけが(何時間分が)その商品生産に必要であるかによって、決定される。価値の
生産者は人間労働である。――この価値に基いて初めて商品交換は可能となる。そして一....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
日の産業組合の実際は動もすればその領域を越えて、純然たる商工業の範囲に進出致し、
生産者より直接消費者へ、をモットーとして中間配給機関の排除を図っているのでありま....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
る。丁度ギリシアにギリシア人と称する者は生きているけれども、古代の輝かしい文化の
生産者だったギリシア人とは文化史的に殆んど何等のつながりをも持たないと同じように....
「省察」より 著者:デカルトルネ
、私の意志とは別のものであると思われるが、同じようにおそらくまた、それらの観念の
生産者として、何か他の、未だ私に十分に認識せられていない能力が私のうちにあるかも....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
的物とを需要し、それにより、考えられた期間中に出来るだけ多くの利用を得ようとし、
生産者である企業者は生産物を供給し、また生産的用役で表わした製造係数の割合に従っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
主としてそうだ。 同じようなことは批評家にも当てはまる。彼らは自分自身が文学の
生産者でないという劣等感によって、その優越を示すには、外国文学の名に於て日本文学....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
め、全市は鼎の湧くがごとくであった。 色々な標語が、旗の上へ画かれている。 「
生産者を解放せよ」「我らは生存権を要求す」「我らは煤煙文明を弔う」「煙筒を葬れ」....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
りに「非人高弁」と書いているのは、けだしこの意味の非人であった。 非人は食物の
生産者ではない、故に彼らは何らかの方法で食を
生産者から乞わねばならぬ。すなわち「....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
かったのです。これいわゆる「農は生民の本」なるものです。ここにおいてか食物衣服の
生産者と、その供給を受ける者との間に、自然身分の相違が生じて参ります。そしてその....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
費者なんだ」 「では──私たちのは?」 「文化を創作する生活だ、ぼくたちは文化の
生産者なんだよ」 「──ほんとに、そうだわ」 妻は急にほがらかになって、ミシン....