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生田流
「生田流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生田流の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
修練を開始し、十一歳、早くも近隣に師と為すべき者無きに至った。すぐに京都に上り、
生田流、松野|検校《けんぎょう》の門に入る。十五歳、業成り、勾当の位階を許され、....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
らく無言である。隣家《となり》ではまだ琴《こと》を弾《ひ》いている。 「あの琴は
生田流《いくたりゅう》かな」と甲野さんは、つかぬ事を聞く。 「寒くなった、狐の袖....
「きのうときょう」より 著者:宮本百合子
留守の家で、若かった母は情熱的な声でそれらの唱歌を高くうたった。母自身は娘時代、
生田流の琴と観世の謡とをやって育ったのであった。 九つになった秋、父がロンドン....
「魔都」より 著者:久生十蘭
大島譲次という日本名をいったら多分御存知の方もあろうが、この人物は仏国大使館員と
生田流の琴の師匠の間に生れた半紅毛人。浅草の金竜館で後の氏原芳家などと一緒にテナ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
静子と名づけられたのです。子供は一人ありましたが、早く亡くなりました。静子さんは
生田流の琴が上手なので、近所のお嬢さんたちに、楽しみに教えていられました。潤三郎....