生疵[語句情報] » 生疵

「生疵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生疵の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
スも同じようにそれにつまずいて、ころんでばかりいて、二人とも向脛《むこうずね》に生疵《なまきず》が絶えないとでもいったような気持がしました。 とにかく、エピミ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
んね、十七でいまの家へ一度縁づいたけれど、姑さんが余り非道で、厳しゅうて、身体に生疵が絶えんほどでね、とても辛抱がならいで、また糸繰の方へ遁げていた時でしたわ。....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
力有って、不死身で無鉄砲という危険な人で、始終喧嘩の仲人をしたり、喧嘩をするので生疵の絶えない人ですが、親父が死んでから余程我も折れましたが、生れつきの侠だから....
死児を産む」より 著者:葛西善蔵
分よりもいっそう険悪な啀み合いを、毎晩のように自分は繰返した。彼女の顔にも頭にも生疵が絶えなかった。自分も生爪を剥いだり、銚子を床の間に叩きつけたりしては、下宿....