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生知
「生知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生知の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ここだよ、小野さん、真面目《まじめ》になるのは。世の中に真面目は、どんなものか一
生知らずに済んでしまう人間がいくらもある。皮《かわ》だけで生きている人間は、土《....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
れる。 多くの人の見るところでは、小学の教科書には忠良なる文化的日本人として一
生知らなくてもたいしてさしつかえのないような事項が数々ある一方で、知らなくてはな....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
非常に困難だろうと思われだした。つまりわれわれはほんとうの自分の顔というものは一
生知らずに済むのだという気さえした。自分の事は顔さえわからないのだ。だれかが「自....
「ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
してつかわれている。ソヴェトが今日に至ったまでの歴史、生産に対する知識の普及、衛
生知識の普及、今日五ヵ年計画がどう行われているかというニュース、そういうものを芸....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
。もし知識人の苦悩といい、批判というのならば、帰る田舎や耕す田地は持たないで、終
生知識人としての環境にあってその中でなにかの成長を遂げようとする努力の意図がとり....
「結婚論の性格」より 著者:宮本百合子
て行かなければならないだろう。 それだのに、何故今日の結婚論が、早婚の必要と優
生知識を説くにせわしくて、結婚を真に生活たらしめてゆく肝心の理解や愛の問題をとば....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
たのである。次にそれを検討しよう。 現代学生層の無産者化と共に見られた処の、学
生知能技術の批判能力の著しい高揚は、すでに云ったように、学生が自分の知能を役立て....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
ばとて子も引かず、子が討たるればとて親も退かず、死ぬるが上を乗り越え乗り越え、死
生知らずに戦ふ。御方の兵と申すは畿内近国の駆武者なれば、親手負はば其れに事づけて....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
とて子も引かず、子が討たるればとて、親も退かず、死ぬるが上を乗り越え乗り越え、死
生知らずに戦ふ。御方の兵と申すは、畿内近国の武者なれば、親手負はばそれに事づけて....
「志士と経済」より 著者:服部之総
候へば、何事も皆今日は下拙に相談の上にて事を取計ひ居る事に候云々」――それとも門
生知己産商業家の発案に成ったか、どちらでもいい。いずれにせよ産物交易は、雲浜が長....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
るから酸類と中和させるのだ」小山「聞いてみると何でもないね、しかし聞かなければ一
生知らずにしまう。料理する人は毎日魚へ酢を使っても何のためだという事を知らずにい....
「帯広まで」より 著者:林芙美子
てくれるのであった。伊代は伊代で壁へ吹き寄せられた四枚の拾円札を、貯金でもして一
生知らん顔でいようと思った。その金には手をつけたくなかった。 九太が尋ねて来て....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、い、いい残すことがあります。わっしがこのまま死ってしまうと、お綱は、とうとう一
生知らずにいるでしょう……」 何か深い仔細があるらしい。 それをお綱にいわな....