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「生若い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生若いの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
い、何《なん》だとえお前さんなんぞは斯う云う掛合を御存じないのだねえ、お前さんは生若いお方だから、斯う云う中へ入ったことがないから知らないのだろうが、お村はこれ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んでしたけれど、あとで店の者たちは、ほんとうに今どきの娘は油断がならない。あんな生若い癖に駕籠賃を踏み倒したりなんかして、あれがだんだん増長すると騙りや美人局で....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
ばこそ、ぜひ斎藤へはやりたいのだ。どこから見たって不足を言う点がないではないか、生若いものであると料簡の見留めもつきにくいが斎藤ならばもう安心なものだ。どうして....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
全存在を引きつけるような、とても、なんとも云えん気持なんだ。」 「いゝ年をして、生若い、紺絣の青年のようなことを云ってら!」 「そんな軽々しい問題じゃないよ。俺....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
しくなって、森の前方に何やら赤いものが隠現見える。第一中隊のシードロフという未だ生若い兵が此方の戦線へ紛込でいるから※と忙しい中で閃と其様な事を疑って見たものだ....
火のついた踵」より 著者:宮本百合子
し)感情的には誰がしたのだ。 みさ子 (良人を仰ぎ)貴方! 奥平 独身の、あんな生若い男に、若い、結婚したばかりの女が、自分の生活の不満や苦痛を訴えるのは、何を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ざるなし、天女汝まさに知るべし、我生死を尽くすを〉と喝破《かっぱ》したは、南方先生若い盛りに黒奴《くろんぼ》女の夜這《よば》いを叱《しか》り卻《かえ》したに次い....
風流仏」より 著者:幸田露伴
でもなし、お辰様も今の所ではあなたを恋しがって居らるゝ様子なれど、思想の発達せぬ生若い者の感情、追付変って来るには相違ないと殿様の仰せ、行末は似つかわしい御縁を....
一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
巡査と関係して居たことまですっかり話す。 巡査は、敏腕と云われる、二十七八歳の生若い、ものを知らない、巡査を天下一の仕事と心得て居る奴、風紀上など些か微力をつ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
人雑誌の趣味というものの一端がよく出て居るでしょう? 勅使河原という生花の師匠は生若い大した男ですね。活花のセンスというような表現で、若い女をひきつけているのが....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
のでございますからな。……そうかと思うと娘のくせに掏摸を働こうという手合もあれば生若い武士の身分でいながら、水戸様の石置き場の空屋敷などで、つまらないことを説教....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
家老の心に、また途端に残忍とも、酷薄とも言わん方ない気持が蘇ってきました。こんな生若い許嫁があったばかりに、自分のいうことを聞かなかったのかと思うと、怒りに眼が....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
種性のものだか、わたしが知らぬと思っているか。 兵卒が生ませて、戦争が育てた、生若い女原奴。 色気違奴。自分も男に騙されながら、男を騙して、 公民の力をも、軍....