生蕎麦[語句情報] » 生蕎麦

「生蕎麦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生蕎麦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
ました。 橋の畔《たもと》に佇立《たたず》んで往来を眺めると、雪に濡れた名物|生蕎麦《きそば》うんどんの旗の下には、人が黒山のように群《たか》っておりました。....
新生」より 著者:島崎藤村
義雄の家族、二人の親戚、泉太や繁まで一緒に食卓に就いた。岸本が帰国の祝いとして、生蕎麦《きそば》の盛《もり》二つずつ出た。兄の家の倹約なことも、骨の折れることも....
蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
の時であります。 蕎麦は硬い方がよいなどと通人のような「キザ」なことをいって、生蕎麦を食って喜んでいる人もあるというから、人はさまざまであります。 専門家に....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
さ、素裸体にして見せねばならんわ。色情狂の、爺の癖に。」 十三 「生蕎麦、もりかけ二銭とある……場末の町じゃな。ははあ煮たて豌豆、古道具、古着の類....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
重トンビを着て、駅に着かないうちから別れを告げて立って行った。 蕎麦は二番粉の生蕎麦に限る、滝野川の籔忠か池ノ端の蓮玉庵だと言っていた良人のことが思い出された....
食道楽」より 著者:村井弦斎
先へ出た極《ご》く上等の分です。それは色が白くって綺麗《きれい》で、それで打った生蕎麦《きそば》はやっぱり色が白うございます。よく人が生蕎麦は色が黒いと申します....