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生餌
「生餌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生餌の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て相手が自失した有様に、むしろ法水は、残忍な反応を感じたらしかった。彼は、手中の
生餌を弄ぶような態度で、ゆったり口を開いた。
「事実あの虹は、皮肉な嘲笑的な怪物....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
さえ時々は無理難題、先度も上田の娼妓になれと云い掛しよし。さりとては胴慾な男め、
生餌食う鷹さえ暖め鳥は許す者を。 第四 如是因 上 忘られぬ....
「守宮」より 著者:豊島与志雄
見せて、鈍感に、気長に、悠然と、いつまでも、恐らく夜通し、じっとのさばっている。
生餌《いきえ》を食うその貪慾さも、自分自身の映像に怯える神経衰弱さに比ぶれば、自....
「三国志」より 著者:吉川英治
て彼を召されるのです。董卓はよろこんで、すぐ参内するでしょう」 「それは、餓虎に
生餌を見せるようなものだ。すぐ跳びついてくるだろう」 「禁門に力ある武士を大勢伏....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
れは略しておく。古書に“生※がほんとではないかという気がする。異相のある悍馬で、
生餌などを好んだので、そんな名を附したのではあるまいか。 宇治川の合戦も、義仲....