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産みの母
「産みの母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産みの母の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は質屋の子せがれとなっていましたが、いっさいをお白州にかけてみると、意外にもその
産みの母は、あの青まゆの女なのでありました。事件は一口にいうと小さなお家騒動で、....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
りの葉子の愛を見失うまいとして取り着いて来る、庸三の末の娘の咲子と、幾年ぶりかで
産みの母の手に帰って来た瑠美子と、そのいずれもの幼い心を傷つけまいとして、葉子は....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
で、お爺ちゃんのあとを追っかけて日光へ連れて行ってもらおうかと思うの」 いくら
産みの母親とはわかっていても、今になって、中途から飛び込んできたお蓮様を、お美夜....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
まざまざお前に見えて来よう。世にも不幸な人間とは、他でもないお前の事じゃ。お前は
産みの母親の呪詛の犠牲になっているのじゃ。そうしてお前は実の父親をどうしても殺さ....
「繊細な美の観賞と云う事について」より 著者:宮本百合子
る。 凡そ世の中に自分の信仰して居る神をいやしむものが有るだろうか。 自分の
産みの母親を憎いと思うものがあるだろうか。 私は人々が自らの信ずる神に対する心....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
任《まか》せているわいな……といった風情。
艶《えん》なるものですナ。
早く
産みの母をうしない、素性の知れない義理の母、お蓮様には、つらいめばかり見せられて....