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産を傾け
「産を傾け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産を傾けの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
狂拝家に逢ってはこっちから見てあぶなっかしくて困りますよ。□はさしものN市の大家
産を傾け尽そうとして居るのですよ。好い奴ですが、どうも幼稚な野心家でね。文学だ、....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
と、僕は大に得意を感ぜざるを得ない。貧乏な一介の医学者たる僕が、たとい己れの全財
産を傾けて買った品であっても、百万長者の長男たる君には、決して満足を与え得ないだ....
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
って来た。無論それは、明日の太陽をあの地帯にのみ望んでいた森山にしてみれば、全財
産を傾けても水田として持続して行き度いのであった。 「――で、あそこを畠にして了....
「連城」より 著者:田中貢太郎
宰が没くなったが、家に貯蓄がないので家族達は故郷へ婦ることができなかった。喬は家
産を傾けて費用を弁じ、顧の家族と共に顧の柩を送っていって、二千余里の路を往復した....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
夫は又逆手であって、普通には医学博士のレッテルを手に入れるためにはみんな一族の資
産を傾けて命がけの努力をするのだ。だから医学博士は凡て立志伝中の人物と思えば間違....
「蔵の二階」より 著者:豊島与志雄
介にはよく分らなかった。亡父の正秋は、晩年、政治に関係するようになって、だいぶ家
産を傾けたことは、桂介も知っている。家屋や敷地をカヨの名儀にしてあるのも、万一の....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
て催眠剤の一箱を購い得られるだけの金が余っていた時に、ついに時機来れりと感じて、
産を傾けて、人生解決の資料たるカルモチンを需めて服用した。その上、念のために動脈....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
三 この老人は数十年の間山の中に独りにて住みし人なり。よき家柄なれど、若きころ財
産を傾け失いてより、世の中に思いを絶ち、峠の上に小屋を掛け、甘酒を往来の人に売り....