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「産婦人科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

産婦人科の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
よ」 帆村探偵対狼 神田駿河台は、俗に、病院街といわれる。それほど、××産婦人科とか、××胃腸病院とか、××耳鼻医院とか、一々名を挙げるのに煩わしいほど....
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
したのだった。 「一口に云えば――」と、わしの顔をジロリと見て、「子宮鏡という、産婦人科の道具だね」 「よし、判った」わしは、ピカピカするそれを、横瀬の手から、....
メデューサの首」より 著者:小酒井不木
しておりますが、実はあなたがたの先輩なのですよ。明治××年にT医科大学を卒業して産婦人科の教室に半年あまり厄介になり、両親の希望によって、すこぶる未熟な腕を持ち....
縮図」より 著者:徳田秋声
母について、遠い青森の温泉へ行っている間に、銀子もちょっと小手術を受けるために、産婦人科へ入院した。 銀子は二月ほど前に、千葉で結婚をし損なった栗栖が、この土....
手術」より 著者:小酒井不木
△△医科大学が、まだ△△医学専門学校と申しました時分のことで御座います、私は、産婦人科教室の看護婦を勤めて居りましたが、患者の受持ではなく、手術場を受け持って....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
のきまった前夜、蒲田の南雲さん(井伏鱒二の「本日休診」の主人公三雲博士)この人は産婦人科医で警察医だが、何の病気に拘らず、私の家の全員がお世話になるお医者さんな....
土から手が」より 著者:牧逸馬
事になったと言うのは、女は、非合法手術の結果死んだというのである。しかも、老練な産婦人科医の手によるもので、手術後間もなく絶命したものに相違ないとある。手術を誤....
印象」より 著者:小酒井不木
決して為かねないものだと思います」 「まったくですよ」とY氏の隣りに腰かけて居た産婦人科医のW氏は言いました。「いやもう女の執念ほど怖ろしいものはありません。復....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
斐がないでしょう。……それから、大学の先生たち、あなたがたのどなたか、大学病院の産婦人科へ電話を掛けて、ご懇意の先生と連絡をとっといていただきましょうね。そんな....
澪標」より 著者:外村繁
て言った。 「では、内診してみましょうか」 町の医院らしく、カーテンに囲われた産婦人科の診察台もある。一瞬、とく子は羞恥の表情を浮かべたが、意外にはっきりした....
落日の光景」より 著者:外村繁
には、料金表が掲げてあり、その下には男女のこけし人形が並んでいる。更にその先には産婦人科兼整形外科の医院もある。しかしそんなものには私は用はない。私は旅館の角を....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
続いたのだろう。父はそれから松江へ出て、当時山陰第一の名医と言われた田野医学士の産婦人科病院の書生になった。ここでも昼は医院の雑役にまめまめしく立ち働き、夜は先....