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産物
「産物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
の名の示すがごとく、天主教の渡来とともに、はるばる南蛮から輸入された西洋築城術の
産物であるが、自分たちの祖先の驚くべき同化力は、ほとんど何人《なんぴと》もこれに....
「或る女」より 著者:有島武郎
になり出した。明後日東京に帰るまでの間に、買い物でも見て歩きたいのだけれども、土
産物《みやげもの》は木村が例の銀行切手をくずしてあり余るほど買って持たしてよこし....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
波に激しく動揺しながら、艫を海岸のほうに向けかえてだんだんと汀に近寄って行く。海
産物会社の印袢天を着たり、犬の皮か何かを裏につけた外套を深々と羽織ったりした男た....
「親子」より 著者:有島武郎
鋭く眼を光らした。それから食膳の豊かすぎることを内儀さんに注意し、山に来たら山の
産物が何よりも甘いのだから、明日からは必ず町で買物などはしないようにと言い聞かせ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
Hirsch)が言っている通り、『原始的の宇宙開闢論はいずれも民族的空想の偶発的
産物であって、したがって非系統的である。それらは通例ただ神統学(Theogony....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が本能的に最終戦争近しと無意識のうちに直観して、それに対する合宿生活に入るための
産物である。最終戦争までの数十年は合宿生活が継続するであろう。この点からも、最終....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
す事は決して無い。 ▲文人の仕事を機械的にしたのは印刷術の進歩で、文人の頭脳の
産物を機械がドシ/\印刷して了うから、機械を間断なく運転させる為めには、印刷材料....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それは兎に角として、また内容価値の如何も之を別として、亡弟が心を籠めて遣せる一
産物たるには相違ないのである。今や製本成り、紀念として之を座右に謹呈するに当たり....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
を抽いて居るのは、何と言ってもステーントン・モーゼスで、その手に成れる自動書記の
産物『霊訓』は、たしかに後世に残るべき、斯界のクラシックである。日本の学会に、そ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
を出せども、これを政府の手にて売捌くことなし、外国と通商条約を取結びながら、或る
産物を或る一国に専売するがごとき万国公法に違反したる挙動ならずやとの口調を以て厳....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
く伝唱されてるのは比類なかろう。 したがって『八犬伝』の人物は全く作者の空想の
産物で、歴史上または伝説上の名、あるいは街談|口説の舌頭に上って伝播された名でな....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
ある。借金なら何時か返しも出来るであろう。少くとも四五年前のような……あれほど農
産物の値上りは望めないまでも、多少なりとも景気が回復すれば、年賦にしてもらって十....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
織はみごとに裏切って行くのである。そこで彼らは申し合せたようにこそこそと他人の生
産物を曲げはじめる。 そしてかかる方法をうまく実行して堂々と穀倉を打建て、小地....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いう考を去るとしばしば価値が乏しくなる幾多の例から推して、『浮雲』をもまた時代の
産物以上の価値がないもののように軽視するものがあるが、外国の名著と比べたらあるい....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に立ちアメリカの特需の上に立っているのであります。またMSA協定にもとづく余剰農
産物の輸入は、これまたアメリカと結び、アメリカの戦争経済に依存している姿であると....