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産額
「産額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産額の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
われているからだよ。実際のところ葡萄酒の味はベルギー産のものが第一なんだ。むろん
産額の点じゃボルドーにはかなわないよ。が、量と質とはまったく別問題だからね」とい....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
うる片葉の薄、野田の玉川の葭、名取りの蓼、この五種を軸としたもので、今では一年の
産額十万円に達していると云う。わたしも松島記念大会に招かれて、仙台、塩竈、松島、....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
ある。石炭でも石油でも鉄でも出るには相応に出ても世界で著名なこれらのものの産地の
産額に匹敵するものはないであろう。日本が鎖国として自給自足に甘んじているうちはと....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
い。だが、生糸が下落して、惨憺《さんたん》たる目に逢った養蚕家は製産費の低減、製
産額の増加によって防止する外にないと考えた。そして、ここ一年余りの間に、桑でなく....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
界中の小麦と大麦米や燕麦《オート》蕪菁《かぶら》や甘藍《キャベジ》あらゆる食品の
産額を発見して先《ま》ず第一にその中から各々家畜の喰べる分をさし引きます。その際....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
す。彼の辺は追々と養蚕が盛に成りましたが、是は日本第一の鴻益で、茶と生糸の毎年の
産額は実に夥しい事でございます。外国人も大して之を買入れまする事で、現に昨年など....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の、甲州第一の富豪といわれる某氏の財産を、かりに八千万円と見て、それを伊太夫の財
産額として、そのうちの八分の一を譲られた計算にしてみてからが、ほぼ一千万円程度の....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
置かれありし事実あり。最後に、パーシヴィアランス炭坑引込線のみは複線なり、該坑は
産額はなはだ多きをもって、六月三日も平常の如く絶えず線路を使用し、二|哩四分の一....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
るであろうが――依然同一であり、そしてわが島国の生産物が二十五年ごとに、現在の生
産額と等量だけ増加され得る、と仮定しよう。最大の楽天家といえどもこれ以上に大きな....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
天然藍 藍を人工的に合成する法が出来て以来、人造藍の需要が増すにつれて天然藍の
産額が減ずる傾向をもっているのは著しい現象である。例えば天然藍の産地たるインドで....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
眼の前にひろがって、芭蕉に似た大きい葉が西南の風になびいていた。丸山はその一年の
産額や品質などをいちいち詳しく説明してくれた。 「まあ、我れわれの小屋へいらっし....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
て少しでも知識をもっているもので、第二の二十五年間に、この国の平均生産物が現在の
産額に等しいだけ増加することは不可能である、と云わないものはないはずである。しか....
「うむどん」より 著者:佐藤垢石
たために、日本で耕した小麦の相場が、今のように高くなったのだけれど、それと当時に
産額も増してきた。それでも相場が下がらないというのは、こんどは日本の小麦粉を外国....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
羅紗の如くなる之れを調理して食用とすナガミル、タマミル亦此の如くして可なり但し其
産額前二者の如く多からざるのみ」と書いてある。 また明治四十三年(1910)博....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
道に背くという思想から、これを禁ずるようになったのと、一つは産業の発達の結果、生
産額の増加した為とで、ついに明治三年末になって、三千三百万という数になったのであ....