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「用いる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

用いるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
寺信輔の半生」と言う題は相当しないのに違いないが、他に替る題もない為にやむを得ず用いることにした。「大導寺信輔の半生」の第一篇と思って頂けば幸甚である。大正十三年十二月九日、作者記。....
河童」より 著者:芥川竜之介
プはやはり落ち着いていました。 「この国では絞罪などは用いません。まれには電気を用いることもあります。しかしたいていは電気も用いません。ただその犯罪の名を言って....
煙管」より 著者:芥川竜之介
と上木とで、互に意見を異にした。 岩田は君公の体面上銀より卑《いや》しい金属を用いるのは、異《い》なものであると云う。上木はまた、すでに坊主共の欲心を防ごうと....
或る女」より 著者:有島武郎
》はいったい何をそんなにいい合っていらっしゃるの」 もうそこには葉子はタクトを用いる余裕さえ持っていなかった。始終腹の底に冷静さを失わないで、あらん限りの表情....
二つの道」より 著者:有島武郎
る天使の数を数えんとした愚かさにも勝《まさ》った愚かさであろう。いかなるよき名を用いるとも、この二つの道の内容を言い尽くすことはできまい。二つの道は二つの道であ....
三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
年の若いソロモンは大勢の妃たちや家来たちと一しょに葡萄の酒を飲み交していた。彼の用いる杯や皿はいずれも純金を用いたものだった。しかしソロモンはふだんのように笑っ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とによってわずかにこの尊い生活を偲ぶより外に道がないだろう。 本能という言葉を用いるに当って私は多少の誤解を恐れないではない。この言葉は殊に科学によってその正....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
念であろう。 通例無秩序の状態を名づけるのにギリシア語のカオス(Chaos)を用いるが、これは元来物質の至る所均等な分布を意味する。カントの宇宙開闢論もやはり....
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
から、猫の欲する上からも、又飼育して愛翫する上からも、小猫には赤色の紐又は涎掛を用いるが好い子供の四五度も生んだ所の爺猫や婆猫には首環でもあるまいし、又涎掛でも....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は恐らく政党は演壇に立って言論戦なんかやりません。言論では勝負が遅い。必ず腕力を用いることになります。しかし警察はピストルを持っている。兵隊さんは機関銃を持って....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
れる場合には、私は通例早起して、毎日の最初の時間をそれに宛てる。室はいつも祈祷に用いる専用のものである。すると多くの場合に通信が現れるが、しかし必ずしも当てには....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
、「彼の観音力を念ずれば」という訓読法を用いないで、「念彼観音力」という音読法を用いる。蓋し僕には観音経の文句――なお一層適切に云えば文句の調子――そのものが難....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
きもあったらしいが、断じてそんなことはあり得ない。いやしくも軍人がお勅諭を駆引に用いることがあり得るだろうか。 世はいよいよ国防国家の必要を痛感して来た。国防....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
確かである。そこでO君とも相談の上、ちょっと電車の方向板じみた本所両国という題を用いることにした。―― 僕は生れてから二十歳頃までずっと本所に住んでいた者であ....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ず二種の仮性同色表による検査を含むこと、出来得ればスチルリング氏表及び石原氏表を用いること』と決議され、これを世界各国の各種雑誌機関を通じて公表することとなりま....