用度[語句情報] » 用度

「用度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

用度の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
ともに、この家中の立場は完全に一変したのだ。兵を動かした損害は、人間をうしない、用度金を浪費したばかりではなかった。敗退と決定したあとに、衰亡の途が黒い口をあけ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
るかとか、本当か嘘かとかいう点になると、即ちそうしたイデオロギー内容の通用性・信用度・説得力・納得可能性の問題になると、以上の発生の説明の段階に止まる限り解決出....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
夫の自由自在に任せて妻は何事をも知らず、唯夫より授けられたる金を請取り之を日々の用度に費すのみにして、其金は自家の金か、借用したる金か、借用ならば如何《いか》よ....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
、間、髪を容れざる働きに俊雄君閣下初めて天に昇るを得て小春がその歳暮裾曳く弘め、用度をここに仰ぎたてまつれば上げ下げならぬ大吉が二挺三味線つれてその節優遇の意を....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
ンを引っかけて容れ物を落したり、粗忽な良人はよく失敗をした。たびたびのことなので用度係りへ請求するのに気兼ねして、しまいには家から持ち出した化粧クリームの空瓶を....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
すよりも、少し極端な言い分かは存じませんが、真青に草でも繁らかしておく方がより利用度は高いわけであります。もちろん、その草の中には直接食物として、あるいは工芸の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ものとなり、銭の値打をも凌ぎかねない盛行をしめしだした。 もちろん、こうした信用度は、それだけで興ったものではない。この間には、新政府の一大経済策もその裏付け....
俗臭」より 著者:織田作之助
最初会社側では相場が分らぬまゝに、二束三文で売り渡した。相場が分り出して来ると、用度課長に賄賂を使った。同業見積者が増えて来れば「談合」の手を使った。市治郎、伝....
辞典のすすめ」より 著者:吉川英治
でしまったりしたものだった。――今は良い辞典がありすぎるのか。学生諸子のそれの引用度を見ていると、いかにも、せっかくな恩恵を充分に生かしていない。もったいない。....