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用弁
「用弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
用弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いとこ引き取ってもらいますかね」 「まあ! じゃ、だんなはほんとうに、あたしをご
用弁にする気じゃござんせんでしたか!」 やや意外のごとき面持ちでしたが、右門は....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
どもは下人だから詳しい様子は知りませんが、密貿易をやった仲間がまだ三、四人とか御
用弁にならないのでね、そいつらのいどころを吐かせるためにお責めなすったとかいいま....
「門」より 著者:夏目漱石
刻が時刻なので、夕飯《ゆうめし》を食いに来る客は入れ代り立ち代り来た。その多くは
用弁的《ようべんてき》に飲食《いんしょく》を済まして、さっさと勘定《かんじょう》....
「独身」より 著者:森鴎外
いてから、手紙の往復に不便はないはずではあるが、それは日を以て算し月を以て算する
用弁の事である。一日の間の時を以て算する
用弁を達するには、郵便は間に合わない。R....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
父が目付であったため、目付手附の卒で伊東与之右衛門というものを、その筋から病気の
用弁に残されていた。この外父が身分相応の従僕も三人ばかりいたので、この寺院におけ....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
もまた己の悪事を知る一人とてまた斬殺してしまうが、とたんに手が廻って伴蔵もまた御
用弁になる。どう考えてもこの男、早乗三次以上の悪党ではない。 そのころひとたび....