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用番
「用番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
用番の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
ら西丸目附松本助之丞へ、酒井家留守居|庄野慈父右衛門から酒井家目附へ、酒井家から
用番大久保|加賀守忠真へ届けた。 十五日|卯の下刻に、水野采女の指図で、庄野へ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
べく、万石以上の面々においては早半鐘相鳴らし申すべきこと。 右のおもむき、御
用番御老中よりも仰せられ候。とりあえず当地のありさま申し上げ候。 以上。」 実....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
声で訊き返した。 「親分さん。なにかお調べの御用でもあるんでございますか」 「御
用番というほどのことでもねえが、あの晩、おれと一緒にいたお鉄というおんなに情夫で....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ている(自動車運転手や女給に制服を着せようというのは、文化統制というよりも単に使
用番号の役目を負わせるためかも知れないが)。 検閲の強化と職業組合の結成との間....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
せんでした。というのは持田八郎右衛門は、船大工の棟領とはいいながら、立派な藩の御
用番匠であり、ことには西丸様の今度のお企ての、大立物でありますので、その人の娘に....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
その日の目安箱は、常例のとおり、評定所づきの役人の手から、御小人目付、奥坊主、御
用番の順をへて、江戸城本丸の将軍家休息の次の間にすえられていた。 やがて、将軍....