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「用立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

用立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
ねてから玄白に好意を持っていた。彼は玄白の懇願をきくと、 「それは求めておいて、用立つものか。用立つものならば、価は上より下しおかれるよう取り計らって得させよう....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
に説明している。女の器械は何時でも用に立つ。心持に関係せずに用に立つ。男の器械は用立つ時と用立たない時とある。好だと思えば跳躍する。嫌だと思えば萎靡《いび》して....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
けられました。今までとは違った心掛がなくてはならぬ役目と存ぜられます。実はそれに用立つお講釈が承わりたさに、御足労を願いました。あの四方に使して君命を辱めずとい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
物なればなり。原来の俗説、ただ古老の伝を記すと言ったが、その俗説こそ大いに研究に用立つなれ。すなわちこの星状多角形の辺線は、幾度見廻しても止まるところなきもの故....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
いたことである。こういう機会は今までは得易くなかった。分析と省察とが学問のために用立つ時は、もうたいていは古いものの改まる際であった。この三四十年来の同情なき理....