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田口
「田口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
の強い河原《かわら》へ出た。
「おい、後《うしろ》を見ろ。」
紙屋だったと云う
田口《たぐち》一等卒《いっとうそつ》は、同じ中隊から選抜された、これは大工《だい....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
す。もっともわたしが搦《から》め取った時には、馬から落ちたのでございましょう、粟
田口《あわだぐち》の石橋《いしばし》の上に、うんうん呻《うな》って居りました。時....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
い冬の恋じゃ。命をなげての恋じゃ。 三十郎 命がけの恋じゃとも。まかり違えば、粟
田口で磔《はりつけ》にかからねばならぬ恐ろしい命がけの恋じゃ。 源次 昨日も宮川....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いつの間にか四時間ほど眠ったわけだった。壕から外へ出ると、ぶるぶるっと寒い。 ◯
田口※三郎氏のB29の爆音聞き分け方の放送が始まり、つづいている。難解だ。普通の....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
百里ほど歩いた。大正十四年の八月終りには蓮華温泉から白馬岳に登り鎗温泉に下り、吉
田口から富士山に登り御殿場に下山を皮切りに、九月には大峰山脈を縦走し大台ヶ原山に....
「金属人間」より 著者:海野十三
奥の主人にことわったうえ、おしげが交番へ警官を呼びにいった。 やがて若い警官の
田口さんというのがきてくれた。そこでこんどは四人が力をあわせて、ドアにぶつかった....
「空襲警報」より 著者:海野十三
り落ちつきを取りかえしていた。呑気な将棋が、救いの神だったのだ。 野尻湖近くの
田口駅をすぎた頃、客車のしきりの扉が開いて、車掌がきんちょうした顔をして入ってき....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
と円朝物とは離れぬ因縁が結ばれたらしく、二十八年一月の新富座では又もや円朝の「粟
田口」を上演した。名題は「粟
田口|鑑定折紙」主なる役割は小森新之丞、下男与助(菊....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
のか、四郎兵衛は思案に暮れていました。 夏の事ですから道喜の笹ちまき、それに粟
田口のいちご、当時京都の名物とされていたこれ等の季節のものを運んで女中二三人が入....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
の、記憶にはまだ新しい室町通の大経師の女房おさんが、手代茂右衛門と不義をして、粟
田口に刑死するまでの、呪われた命懸けの恋の狂言であった。 藤十郎の芸に取って、....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
波文庫に対する態度にさらに拍車を加えてその編集と普及との万全に努力しようと思う。
田口卯吉先生は学者として、識見家として尊敬すべき方であるが、出版の先覚としても私....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
えらるるのである。 この事は実は自分の創見ではない。去る明治二十年代において故
田口卯吉博士が、その経営の雑誌史海の誌上で既に多少の解決を試みられかけたのであっ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
死す、六十二歳。近世の名人と称せられ、その口演になる「牡丹灯籠」「塩原多助」「粟
田口」「名人長次」のたぐいはしばしば脚色して各劇場に上演せらる。 ○十一月、歌舞....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
うたわれたのであった。そして特に琴を弾いた人は、市原王と忍坂王とで、うたったのは
田口|朝臣家守ほか十数人であったと記されてある。こんなわけで、日本語の歌は楽器伴....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
んだのである。 京都における悲田院の非人の数は年とともに段々増加して、当初の粟
田口付近の一箇所のみに収容し難くなり、他に五箇所の収容所を設けて、いわゆる垣内を....