田居[語句情報] »
田居
「田居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田居の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れも半蔵らにはめずらしい。平素から名前はよく聞いていても、互いに見る機会のない飯
田居住の同門の人たちがそこに集まっていた。駒場の医者山田|文郁、浪合の増田平八郎....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
とか、副会頭とか、そういう公務にもたずさわっていたようであるが、そういう方面の春
田居士は私の頭にほとんど残っていない。 わくに張った絵絹の上に山水や花鳥を描い....
「思い出草」より 著者:寺田寅彦
でなければならない。それはとにかく、自分の子供の時分のことである。義兄に当たる春
田居士が夕涼みの縁台で晩酌に親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談を....
「死者の書」より 著者:折口信夫
などにあるだけで、あとは曠野。それに――本村を遠く離れた、時はずれの、人|棲まぬ
田居ばかりである。 片破れ月が、上って来た。其が却て、あるいている道の辺の凄さを....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
同じである。 巻第九 ○ 巨椋の入江響むなり射部人の伏見が
田居に雁渡るらし 〔巻九・一六九九〕 柿本人麿歌集 宇治河にて作れる歌二首の一....
「民族の感歎」より 著者:折口信夫
し来て、こゝのみ寺に しばし きこゆる 松かぜのとほざかりゆく音きこゆ――。麓の
田居を 過ぎにけるらし 石亀の生める卵を くちなはが待ちわびながら 呑むとこそ聞....