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「田山花袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

田山花袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
世界」の読者にとって、あの人の名はどんなに輝き、どんなに魅力を持っていただろう。田山花袋選の懸賞小説に幾度も投書して、成功しなかった俺は、吉野君の華やかな活躍ぶ....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
是等に反対する個人の気持や、人道的精神等である。 手近かな例を二三挙げてみる。田山花袋の「一兵卒」は、日露戦争に、満洲で脚気のために入院した兵卒が、病院の不潔....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
、「一群」からは、かけ離れていた。一群の人たちは、遅塚麗水、大町桂月、江見水蔭、田山花袋、久保天随、坪谷水哉などであるが、花袋が紀行文家と言われた時分は、自然派....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
わたしは七年も山の上で暮した。その間には、小山内薫君、有島|生馬君、青木|繁君、田山花袋君、それから柳田国男君を馬場裏の家に迎えた日のことも忘れがたい。わたしは....
新茶のかおり」より 著者:田山花袋
新茶のかおり田山花袋 樹々の若葉の美しいのが殊に嬉しい。一番早く芽を出し始めるのは梅、桜、....
田山花袋君に答う」より 著者:夏目漱石
本月の「趣味」に田山花袋君が小生に関してこんな事を云われた。――「夏目漱石君はズーデルマンの『カ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
い、深いきずなを思わせます。読んだら感想をおきかせしましょう。日露戦争のときには田山花袋や国木田が記者として行き、鴎外には陣中の長詩や何かがあり、一方藤村が、『....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
力んだのね、フランスの自然主義の根は、ロマンティシズムの大さと比例して居ります。田山花袋の間口二間ほどのナチュラリズムは何と果敢《はか》なくて、無邪気で、無伝統....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
られて、自分が如何に悲しみ喜び或は行動するかを、冷やかにじっと見守るようになる。田山花袋は、実際に行動する自我を小我と名づけ、それを見守る自我を大我と名づけて、....
滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
度たび滝田君に厄介をかけた。けれども滝田君自身も亦恐らくは徳田秋声氏の如き、或は田山花袋氏の如き、僕等の先輩に負う所の少しもない訳ではなかったであろう。 僕は....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
学運動のなかでも歴史的に最も意義のある自然主義運動の選ばれた代表者、国木田独歩、田山花袋についてそれを見出すことが出来る。勿論、自然主義文学運動は、ブルジョア生....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
溺《たんでき》」を『新小説』に書いている。自然主義の波は澎湃《ほうはい》として、田山花袋《たやまかたい》の「蒲団《ふとん》」が現れた時でもあった。 ここで、泡....
夜長ノート」より 著者:種田山頭火
薫氏、鈴木三重吉氏。…… 早稲田文学、文章世界、帝国文学、新小説。島村抱月氏、田山花袋氏、相馬御風氏、正宗白鳥氏、馬場孤蝶氏、森田草平氏。…… ....
随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
、純粋に論理的な知性が絶対に必要であると云うことである。曾《かつ》て、徳田秋声と田山花袋が、「一つ大衆小説を書いて見ようじゃないか、ハッハッハ」と話し合ったとい....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
が、むかし竜土会というものを開いたのである。 国木田独歩、島崎藤村、柳田国男、田山花袋、中沢臨川、蒲原有明などという先輩の驥尾に付して武林繁雄(無想庵)や私な....