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田楽刺
「田楽刺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田楽刺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ケ、ケ、態ア見やがれ! これでも吐かさねえと云うのなら今度こそ手前の土手っ腹だ。
田楽刺し、八目刺し、ないしは菱鉾の刳り刺し、お望み次第突き刺して見せる? どうだ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
って横撲り、一人の両足を払って置いて、倒れるのを飛び越すと、最後の一人を背中から
田楽刺しに貫いた。 眼にも止まらぬ早業である。声一つ敵に立てさせない。 ブル....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いきなり手に持っていた長い竿を秋草の植込の中へ突っ込んで引き出すと、その先へ
田楽刺《でんがくざ》しに刺された黒いもの。 「ざまあ見ろ」 揚々としてその竿を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てかかってみたけれどもすでに遅かった、僅かに相手を傷つけたのみで、四人もろともに
田楽刺しになってその場に相果てたが、残る六人の者は主謀にあらず、罪状軽しとあって....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で無茶苦茶に使っている槍が傍へ寄れば、きっと物を言うにちがいない。物を言えば必ず
田楽刺《でんがくざ》しに刺されてしまいそうである。思いがけない気狂いだと思いまし....