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田楽法師
「田楽法師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田楽法師の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
は不明であるけれども、平安朝時代にその梅津家の一人が九州筑後高良山玉垂神社所属の
田楽法師として下向し、久留米市の南方一里ばかりの所に現存する朝日村を所領として家....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
の負物を、土地ではササラと呼んでいるのである。ササラとは本来櫛歯形に木片を連ねた
田楽法師の用具の名で舞踊に際してそれを操り、戛々たる音響を発せしめるものであるが....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
書に見えているものであった。師守記貞治三年六月十四日条に、祇園の犬神人たる弦差と
田楽法師との喧嘩の事を記して、 田楽与犬神人有外也。 とある。ここに坂者とは、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っちを見た気がしたので、あわててそれは思いとまった。 舞台ではそのとき、老練な
田楽法師が現れて、宇治拾遺から取った“ふぐり神楽”を演じて、満場の男女を笑殺して....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
れもその起原が窺われる。このほか田楽、猿楽、万歳などの芸能に従事するものも、もと
田楽法師、猿楽法師、千秋万歳法師などと呼ばれて、やはりこの濫僧の徒の従事する遊芸....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
れていなかったのである。かくてついには餌取法師・散所法師・長吏法師・法師陰陽師・
田楽法師・猿楽法師・千秋万歳法師・琵琶法師等、その他何々法師と呼ばれるものが多く....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
種の遊芸人が多くかかる濫僧から出て来た次第は、以て想像するに足るであろう。かくて
田楽法師や猿楽法師など、いずれもこの落伍者なる濫僧に端を発し、はては後世俳優を呼....