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「田翁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

田翁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二老人」より 著者:国木田独歩
かいた。 石井翁は綿服ながら小ザッパリした衣装《なり》に引きかえて、この老人河田翁は柳原仕込《やなぎわらじこ》みの荒いスコッチの古洋服を着て、パクパク靴《ぐつ....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
かろう」 筆者は「土蜘」が舞いたくて舞いたくてたまらなかった。ずっと以前に河原田翁の追善能で見た金剛某氏の仏倒れや一の松への宙返りをやって見たくて仕様がなかっ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
萄液を製造することを思いつき、苦心研究中の人があった。私はそれらの人々にもこの豊田翁の言を伝え、その失敗を未然に免れしめることが出来た。 明治三十九年十二月は....
吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
面がやや鳥肌立って、冬の雨であった」と書いてあります。「私」は書斎で雨を聴き、坂田翁も雨を聴いたのです。「春雨じゃ濡れて行こう」などという雨ではありません。ただ....
お茶の湯満腹談」より 著者:夢野久作
者と、三人歴行して自動車を降り、二月末の曇雲の下を藁葺のお寺じみた門に進むと、益田翁は黒い背広に宗匠頭巾庭穿靴でニコニコと出迎えた。先頭の頼うだ御方の背広に耄碌....
山の人生」より 著者:柳田国男
覆刻している。『嘉津間答問』四巻附録一巻は、すなわち前にいう寅吉の談話筆記で、平田翁の手を経て世に公にせられたものであるが別にそれ以外に『幸安仙界物語』三巻、紀....