田舎っぺ[語句情報] » 田舎っぺ

「田舎っぺ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

田舎っぺの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
へんいいつもりで腕組みしたのですがね。自惚《うぬぼ》れの強い男です。自分の鈍重な田舎っぺいを、明確に、思い知ったのは、つい最近の事なのですからね。もっとも今では....
縫子」より 著者:宮本百合子
んな奥さんがよくて。――ハイカラな人?」 「ハハハハ単刀直入だね登美っぺは。――田舎っぺえは御免だよ」 「英語が話せたり、ピアノが弾けなくちゃいけないのね、そん....
惜別」より 著者:太宰治
が興奮しはじめたら、急に落ちつき払った態度を示し、「相手は、矢島ひとりではない。田舎っぺいの取巻きがたくさんいる。僕はこの機会に、あいつらの排他的な思想を膺懲し....
鉄面皮」より 著者:太宰治
ころか、見え透いていますよ、いかに伏目になって謙譲の美徳とやらを装って見せても、田舎っぺいの図々しさ、何を言い出すのかと思ったら、創作の苦心談だってさ、苦心談、....
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
ェールス門。クウィーン門。そして或る門の前では巡査が立っている。夏で「ロンドンは田舎っぺえのロンドンになった」ので公園の鉄柵は塗かえ中だ。繩を張って歩道の交通を....
「夜明け前」についての私信」より 著者:宮本百合子
来たもの、都会を発見したものの都会の味いかたです。人生におけるこの味いかた、この田舎っぺえさが藤村にあっては骨子をなしている。 私は、何だか藤村においては都会....
着物雑考」より 著者:林芙美子
家庭の娘はつけません。美容師の方たちにおこられそうだけれど、日本の西洋流の化粧は田舎っぺだと思います。(と云って、お前はどうかと云われたら、私は大田舎っぺだと逃....