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田舎大尽
「田舎大尽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田舎大尽の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
栄次郎は妹の力に憑って勘当を免れ、暫く謹慎して大門を潜らずにいた。その隙に司を
田舎大尽が受け出した。栄次郎は鬱症になった。忠兵衛は心弱くも、人に栄次郎を吉原へ....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
女郎や安|芸妓たちにムゴがられて、思わず収入に有付いたり、そんな女どもの取なしで
田舎大尽に酒肴を御馳走され、一二番の戯れ小唄の御褒美に小袖、穿物、手拭なぞ貰うて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にしないではないが、そこは通人のことで、よたとんの如きは、かえって苦い面をして、
田舎大尽のあくどい馬鹿騒ぎ、見たくもないというように、そちらへは振向きもせずに、....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
き、太い金鎖《きんぐさり》をチョッキの胸にからませた夕月のように赤い丸い顔をした
田舎大尽《いなかだいじん》風の老人がのっしのっしと現われて来た。 これが鷹揚《....