田舎武者[語句情報] »
田舎武者
「田舎武者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田舎武者の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
合せて、微笑をふくむだけだった。そして、 「いずれもこの近くの郷に住む、名もなき
田舎武者です。申さば、お身たちの御運がよかったまでのことだ。それよりはどこも、お....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
われておるのを見ても」 「山家に住んで、ちと小難しげな書物など飾りたてておれば、
田舎武者には、さも、めずらしかろう。――世の名利を、あさましいなどといって、隠者....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しきように」 「と仰せらるるは」 「しょせん、武も才もなく、ただ、土くさいのみの
田舎武者、おわびのほかはございませぬ」 「では、どうあっても?」 藤房はあやし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らしく、ふと、たたずんだまま外を見ていた。 「……?」 廉子である。 しかし
田舎武者の高徳が、彼女を三位ノ典侍廉子とはもとより知ろうはずもない。彼はただその....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とは何も仰っしゃらず、まもなく、暮れなずむ内門へ退きさがって行く正成を――依然、
田舎武者の風の抜けきらない河内守正成の背を、ただご微笑のまに見送っていた。 正....