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田舎紳士
「田舎紳士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田舎紳士の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
・ミーンズとでも評したら好《い》いのでしょう。比較的上品な嗜好《しこう》をもった
田舎紳士だったのです。だから気性《きしょう》からいうと、闊達《かったつ》な叔父と....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
なかった。彼の手が太く巌丈なんでいやんなっちゃったとか、壁にかかっていた外套が、
田舎紳士丸出しだとか、いまだにトルストイやガンジイのことばかり口にして、田舎くさ....
「惜別」より 著者:太宰治
り、維新後三十七年を経過したいまでも、その内容空疎に多少おどおどしながらやっぱり
田舎紳士の気取りを捨て切れないでいるのである。しかし、こんな悪口を言っても、自分....
「蠅」より 著者:横光利一
を忘れたぞ。あ奴は西瓜が好きじゃ。西瓜を買うと、俺もあ奴も好きじゃで両得じゃ。」
田舎紳士は宿場へ着いた。彼は四十三になる。四十三年貧困と戦い続けた効あって、昨夜....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
く、『穀物の輸入に対する高い関税とその輸出にに対する奨励金を設けることによって、
田舎紳士は製造業の行為を模倣したように見えた。』同一の手段によって、両者はその財....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
極ったものでもない。髯《ひげ》を生《はや》し洋服を着てコケを脅《おど》そうという
田舎紳士風の野心さえ起さなければ、よしや身に一銭の蓄《たくわえ》なく、友人と称す....