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田舎訛り
「田舎訛り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田舎訛りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
れは」を S-rya と発音する田舎訛《いなかなま》りを改めなかった。お鈴はこの
田舎訛りにいつか彼女の心もちも或気安さを持ち出したのを感じた。同時に又|襖《ふす....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
のであった。そうなると、恋愛小説の会話もどきの、あれほど流暢な都会弁も、すっかり
田舎訛り剥き出しになって、お品の悪い言葉も薄い唇を衝いて、それからそれへと果てし....
「足迹」より 著者:徳田秋声
「田舎ッぺ、宝ッぺ、明神さまの宝ッぺ。」と、よく近所の子供連に囃されていたお庄の
田舎訛りが大分|除れかかるころになっても、父親の職業はまだ決まらなかった。 父....
「惜別」より 著者:太宰治
学から医専に来たのは私ひとりで、それに私は、生来口が重い上に、ご存じの如くひどい
田舎訛りなので、その新入生たちにまじって、冗談を言い合う勇気もなく、かえってひが....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
世に知らる。 ○三月、中村座の二番目に新作「偽織大和錦」を初演。仲蔵の馬子丑蔵が
田舎訛りのベエベエ詞のゆすり場、大好評。 ○片岡我童、片岡我当の兄弟、大阪より上....
「或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
ていたことを思い出した。 「あなたですか。××さんと言われるのは。」 いきなり
田舎訛りのある言葉で言った。 「そうです。御用は。」 「私はこんなものです。」と....