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「由旬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

由旬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
インドラの網」より 著者:宮沢賢治
。 天人《てんにん》はまっすぐに翔けているのでした。 (一瞬《いっしゅん》百|由旬《ゆじゅん》を飛んでいるぞ。けれども見ろ、少しも動《うご》いていない。少しも....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
まわりは数尺であったが、それには一つの大きな輪を繋いであった。その大きさは幾百|由旬ということが解らなかった。それには燈があって五色のあやをつくり、その光は空間....
十二支考」より 著者:南方熊楠
やとあり。『部多大教王経』には、真言で部多《ヴェーターラ》女を招き妹となし、千|由旬《ゆじゅん》内に所要の女人を即刻取り来らしむる法あり。『大宝広博秘密陀羅尼経....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、業報尽き已《おわ》ってこの地の答波樹林に還り、著翅狸身と作《な》って身広五十|由旬《ゆじゅん》、両翅各広さ五十由旬、その身量百五十由旬あり、この大身を以て空行....
十二支考」より 著者:南方熊楠
僧伽※《そうがた》経』三に、人あり、樹を種《う》うるに即日芽を生じ、一日にして一由旬の長さに及び、花さき、実る。王自ら種え試みるに、芽も花も生ぜず、大いに怒って....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、その小指、その片手の働きで。 しかるをいわんや臨兵闘者皆陣列在前といい、令百由旬内無諸哀艱と唱えて、四縦五行の九字を切るにおいては、いかばかり不思議の働をす....
二十六夜」より 著者:宮沢賢治
をなして、空をお飛びになるときは、一揚《いちよう》というて、一はばたきに、六千|由旬《ゆじゅん》を行きなさる。そのいわれより疾翔と申さるる、大力というは、お徳に....
妖怪学」より 著者:井上円了
もこの大妖怪は、物心相対の雲路の上にはるかに三十三天をしのぎ、須弥山上なお幾万|由旬の高き所に一大都城を開き、理想その帝王となり、物心の二大臣をこの世界にくだし....