由来[語句情報] »
由来
「由来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
由来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
はさも嬉しそうに、いろいろ髪長彦の手柄を褒《ほ》め立てながら、とうとう三匹の犬の
由来や、腰にさした笛の不思議などをすっかり聞き出してしまいました。そうして髪長彦....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
番|人目《ひとめ》を駭《おどろ》かせた、地獄変《じごくへん》の屏風《びょうぶ》の
由来を申し上げましたから、今度は若殿様の御生涯で、たった一度の不思議な出来事を御....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
んがんきょう》をかけた、幾分《いくぶん》か猫背《ねこぜ》の紳士《しんし》である。
由来《ゆらい》保吉の勤めている海軍の学校の教官は時代を超越した紺《こん》サアジ以....
「少年」より 著者:芥川竜之介
うに小《こ》ましゃくれた抑揚《よくよう》に富んでいる。保吉は思わず顔をしかめた。
由来子供は――殊に少女は二千年|前《ぜん》の今月今日、ベツレヘムに生まれた赤児《....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
考えて見ても、彼等は皆|閑人《ひまじん》ばかりである。
男子
男子は
由来恋愛よりも仕事を尊重するものである。若しこの事実を疑うならば、バルザックの手....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
。
タウンゼンド氏は頭の禿《は》げた、日本語の旨い好々爺《こうこうや》だった。
由来西洋人の教師《きょうし》と云うものはいかなる俗物にも関《かかわ》らずシェクス....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
日本戦史によらず、単に西洋戦史によるのは公正でないと思う。 答 「戦争史大観の
由来記」に白状してある通り、私の軍事学に関する知識は極めて狭く、専門的にやや研究....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
いた、その薙刀が倒で……刃尖が爪先を切ろうとしている。 戦は、銑吉が勝らしい。
由来いかなる戦史、軍記にも、薙刀を倒についた方は負である。同時に、その刃尖が肉を....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
はもとより、行倒れた片輪車、掃溜の破筵までも、肌すく白い袖で抱いたのである。が、
由来|宿業として情と仇と手のうらかえす雪女郎は、東雲の頃の極寒に、その気色たちま....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
るには相違ないのである。今や製本成り、紀念として之を座右に謹呈するに当たり、この
由来の一端を記すこと爾り。 淺野正恭 霊界通信――即ち霊媒の口を通じ或は手を通....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
が、それはこの川に多い鶺鴒が、仮装したものではない。 泰西の夜会の例に見ても、
由来仮装は夜のものであるらしい。委員と名のる、もの識が、そんな事は心得た。行列は....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
すが、それでも江戸ッ子です。何故ヘヾライと名を附けたかというと、これにはなかなか
由来があります。これは変人の事を変方来な人といって、この変方来を、もう一つ通り越....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
少くない。 さらば僕はいかに観音力を念じ、いかに観音の加護を信ずるかというに、
由来が執拗なる迷信に執えられた僕であれば、もとよりあるいは玄妙なる哲学的見地に立....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
を白嶺と云う……白嶺ヶ嶽と云わないのは事実である。 これは、ただ、その地方に、
由来、俳諧の道にたずさわったものの少くない事を言いたいのに過ぎない。……ところが....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
の子を伊豆七島に流すと古書にある。島には有名流罪人の史跡が多い。三宅島という名の
由来も養老三年(皇紀一三七九年)に、多治見三宅麿がこの島に流されてから三宅島と名....