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甲冑
「甲冑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲冑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
出した人造人間のありとあらゆる模型が陳列されてあった。あやつり人形のようなもの、
甲冑武士のようなもの、進んでは電波操縦によるリレー式のもの、それから人造肉をかぶ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
が素早く飛びついたというのは「腑分図」の前方に正面を張って並んでいる、二基の中世
甲冑武者だった。いずれも手に旌旗の旆棒を握っていて、尖頭から垂れている二様の綴織....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ある夜のことである。山の上に火が起って、烟りや火焔が高く舞いあがり、人馬の物音や
甲冑のひびきが物騒がしくきこえたので、さては賊軍が押し寄せて来たに相違ないと、い....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
つつ、平然として、陣地構築らしきことを継続しつつあり。尚敵兵は、いずれも堅固なる
甲冑を着て居って、何れの国籍の兵なるや、判断しがたし” 「
甲冑を着して居って、国....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
人造人間であった。それは人間より少し背が高く中世紀の騎士が、ふたまわりほど大きい
甲冑を着たような恰好をしていて、なかなか立派なものであった。そして頤の張った顔を....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
何れも爰にお揃いになって居られる……。』 そう言われて驚いて振り返って見ると、
甲冑を附けた武将達だの、高級の天狗様だのが、数人樹の下に佇みて、笑顔で私達の様子....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
は火の粉の舞い上るのを見ながら、ふと宮城の前にある或銅像を思い出した。この銅像は
甲冑を着、忠義の心そのもののように高だかと馬の上に跨っていた。しかし彼の敵だった....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ごとくに見える。……さらにまた、鏡のうちにうつる戦闘用の斧を見ろ。それはあたかも
甲冑をつけた何者かがその斧を手に持って、力強い腕で相手の兜を打ち割り、頭蓋骨や脳....
「人造物語」より 著者:海野十三
することが出来た。鳥渡見たところの感じは、人間タンクのようでもあり、ローマ時代の
甲冑姿の武人の再来のようにもみえた。決して、やさしい婦人姿のロボットなんてえのは....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
ぬとなるとチャンと芝居のしいいように斟酌して下さる。随分場合によると、部屋の中に
甲冑を著て刀をさした人間が何人も出なければならぬこともありますから、立とうとする....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
想は耆婆扁鵲が如何に蘇生らせようと骨を折っても再び息を吹き返すはずがない。結局は
甲冑の如く床の間に飾られ、弓術の如く食後の腹ごなしに翫ばれ、烏帽子直垂の如く虫干....
「審判」より 著者:カフカフランツ
が見て、一部分何だかわかった最初のものは、絵のいちばん端に描かれている、大柄な、
甲冑を着けた騎士であった。――眼前の裸の地面に――ただ二、三本の草の茎がそこここ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を出て階下の廊下までくると、影のようなものが、ふわっと彼女をかすめて、女王愛玩の
甲冑のなかにはいるのを見た。ぞっとして、あわてて女王の室に飛び込んだ。そして――....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
る」 なるほど、言われてみると蝸牛の角の上で武者人形のような小さい男が二人とも
甲冑に身を堅め、栗毛の馬に跨って果し合いをしている。 「えい! 」と元気よく槍を....
「心霊の抱く金塊」より 著者:大倉燁子
だ、もし嘘だと思う者があるなら、いつでも証拠を見せる、金塊ばかりではない、立派な
甲冑なども沢山あるそうだ、それ等は段々と調べて行く積りである。皆さんの中で行って....