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「甲声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甲声の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日記」より 著者:宮本百合子
心の薩摩琵琶はよかった。 低い声の時は声楽にきく丸味と落つきがあってよかったが甲声が悪い。 義太夫の綾花の語り口は呂昇などから見ると如何にも下びて居る。 ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
くどくどと叱りつけている。小さな声でいっているつもりなのだろうが、沼間夫人の声は甲声《かんごえ》だから、つつぬけに社交室までとどくのである。 キャラコさんがも....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
蹴っ飛ばしてやりたい、ってことよ。モナコの征伐はそれからでもいいわ」と、しきりに甲声をあげているその背中を、ポンとたたくものがある。振り返ってみると、そこに立っ....