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甲州流
「甲州流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲州流の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
もなかなか粋の事をする。もっとも家康は信玄のためにかつて三方ヶ原で破られながらも
甲州流の兵法には少なからず敬意を払っていたし、清和源氏の名門で甲斐源氏の棟梁たる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、左様、よくは知らんがな、土佐の人だとかいったよ、真影《しんかげ》だ、それと
甲州流の軍学を心得ていたということだ。そのほか、この土地の先生に就いて学問もやれ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
をせねばならぬことになったので、軍学をも奨励して、従来あった源家古法の野沢家と、
甲州流の某家とに意を嘱して弟子を奨励せしめた。尤もこんな軍法では実用にはならぬの....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
ようにあるいは油紙に火を点けたようにペラペラ喋べり立てる達弁ではなかったが、丁度
甲州流の戦法のように隙間なく槍の穂尖を揃えてジリジリと平押しに押寄せるというよう....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なことになった。それというのも小次郎がこの江戸で、小幡の軍学は浅薄なものだとか、
甲州流などというが、あれは古くからある楠流や唐書の六韜を焼直して、でッち上げたい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
続きを取って、残ることに相成りました。――しかし、未熟者のわたくしでは、かえって
甲州流軍学の名家の名を、汚すようなものではないかと、それのみを惧れておりまする」....
「三国志」より 著者:吉川英治
孔明流の兵書と称する「諸葛亮五法五巻」などは日本にも伝わって、後のわが楠流軍学や
甲州流そのほかの兵学書などと同列しているが、もとより信じられるものではない。 ....