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「甲府勤番支配〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甲府勤番支配の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。また兵馬に向って身分と姓名とを尋ねました。その時、兵馬は答えました。 「甲府勤番支配駒井能登守の家中、和田静馬と申す者」 「ナニ、貴殿が和田静馬殿と申さ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
で見たことのある……と思った瞬間に叫びました。 「ムク」 おお、これはムクだ。甲府勤番支配であった時、わすれもせぬお君の愛犬。その人にも、この犬にも、無限の思....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
尾の殿様よりも一層頼みになりそうな殿様であると、こう思わないわけにはゆきません。甲府勤番支配は、ある意味において、甲州の国主大名と同じことだと言ってお絹から聞か....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
笠の面《おもて》を振上げたその中の人を見て、驚いてしまいました。その人は、もとの甲府勤番支配、駒井能登守に相違ないと思ったからです。 それとは知らない二人づれ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
破牢を遂行して、その行きがけの道づれに宇津木兵馬をも拉《らっ》して去り、はからず甲府勤番支配駒井能登守の邸内に逃げ込んだことも既報の通りであります。 こうして....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 と駒井が厳然としていいました。 しかし、この遊民どもは、駒井が前《さき》の甲府勤番支配であって、ともかくも一国一城を預かって、牧民の職をつとめた経歴のある....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もと》にやっている仕事でございます、しかも作業の発頭人《ほっとうにん》は、もとの甲府勤番支配駒井能登守殿であるらしいことが、意外千万の儀でございました」 それ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て下さらあ、縁は異なもの味なもので、人間業に行って行かねえやつなんだ、早い話が、甲府勤番支配駒井能登守が、この大海原の真中の離れ島の椰子の木の下で、おれの娘分の....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
いきなり駒井が案内を乞うたというのは、またこの話を嘘らしくしている。 一体この甲府勤番支配というものは、二人ずつ勤めているので、勤番は五百石以下二百石以上二百....