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甲府盆地
「甲府盆地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲府盆地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新樹の言葉」より 著者:太宰治
い大きい沼を掻乾して、その沼の底に、畑を作り家を建てると、それが盆地だ。もっとも
甲府盆地くらいの大きい盆地を創るには、周囲五、六十里もあるひろい湖水を掻乾しなけ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
っている。天子山脈の上に、湖水をたたえたような雲は、山の落ち口に添うてはい下る。
甲府盆地の方向から、富士川下流の方へと両端を垂下して、陰鬱なる密集状態を作ってい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に地形そのものが、また大いに趣《おもむき》を異にして、あちらは、四方山に囲まれた
甲府盆地の一角であるのに、これは、田野《でんや》遠く開けて、水勢|甚《はなは》だ....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
五 次の日は大月で泊った。四日に、笹子の険を越えたが、眼下に展開しているのは、
甲府盆地である。最初の村が、駒飼《こまし》で、ここから甲府へ六里、日が暮れてしま....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
らず水田が少なかったのである。 その意味から、富士川は表日本にあるのであるが、
甲府盆地という広い盆地を持っているために、水温が高かった。釜無川は韮崎付近までは....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
ず休む。 かなり高く登った。振向いて見ると、富士はいつの間にか姿を出している。
甲府盆地で見た時とは違って雄大の感がある。麓の方一条の白い河原は、富士川で、淡く....
「山道」より 著者:中里介山
い事でありました。大菩薩嶺上の大パノラマ。 この七千尺の大屏風の上からながめた
甲府盆地の大景。南アルプスの壮大なる連脈。期待したそれらが生憎《あいにく》漠々た....