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甲比丹
「甲比丹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲比丹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
と云うのではなかったでしょうか? そのほか三条河原《さんじょうがわら》の喧嘩に、
甲比丹《カピタン》「まるどなど」を救った虚無僧《こむそう》、堺《さかい》の妙国寺....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
の過去の海辺から、静かに我々を見てい給え。たとい君は同じ屏風の、犬を曳《ひ》いた
甲比丹《カピタン》や、日傘をさしかけた黒ん坊の子供と、忘却の眠に沈んでいても、新....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
度か二年目ごとに、仲間で集めた御法度の品を異国船に売り込むのが商売。この家にいる
甲比丹の三次は、すなわちその荷抜屋の才取なのだ。 お十夜の孫兵衛に、辻斬りをす....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
しました。ではあなたは住吉村にいた……」 「そうよ、あの頃ぬきや屋敷に住んでいた
甲比丹の三次という者だ」 「まア、人というものは思いがけない所で逢うものでござい....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
な声を出したので、ひょいとそのほうを見ると、なるほど、去年の春から夏の初め頃は、
甲比丹の三次とともに、この界隈によく姿を見せた孫兵衛が、きまじめな顔をして、前を....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
)の名が見えている。しかるにそれよりも二十何年の後、西暦一七七七年に来朝した和蘭
甲比丹ツンベルグは、その江戸往来の旅行において次のような見聞をしている。是も九州....