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「甲状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甲状の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だった。それを詳しく云うと、合わせた形がちょうど二の字形をしていて、その位置は、甲状軟骨から胸骨にかけての、いわゆる前頸部であったが、創形が楔形をしているので、....
相撲」より 著者:寺田寅彦
等小学校時代の同窓に「緋縅」というあだ名をもった偉大な体躯の怪童がいた。今なら「甲状腺」などという異名がつけられるはずのが、当時の田舎力士の大男の名をもらってい....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
か、そうでないとどうも涙の科学的意義がのみ込めない。 ある通俗な書物によると、甲状腺の活動が旺盛《おうせい》な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあら....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
京へきて会食したとき、来年の四月、日本へ帰ってくるときには、南氷洋の雄鯨の睾丸と甲状腺、雌鯨の腰肉を塩漬けにして持ってくると約束してくれた。 それを食べたら来....
食道楽」より 著者:村井弦斎
消えて亡《な》くならなければならん。そこには御方便な事がある。人体の喉《のど》に甲状腺といって大きな筋がある。今までは何の効用をなす筋だか分らないで不用な贅物《....
茶碗の曲線」より 著者:中谷宇吉郎
ぎない。乾いた田圃《たんぼ》の割れ目なども、一眼に見渡すと、いかにも規則正しく亀甲状《きっこうじょう》に割れている。しかし実際に一つ一つの割れた部分を見ると、六....