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甲論乙駁
「甲論乙駁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲論乙駁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
ように簡単には扱えない――そこで、第二号を取り巻いて私語《ささやき》を交し出す。
甲論乙駁《こうろんおつばく》、なかなか決しない。マタ・アリはこっちから、大きな眼....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
あったと思いますが、招待日の廊下は、まさに株式取引所を思わせるような騒々しさで、
甲論乙駁、感嘆と憤慨との入り交る、興奮のルツボと化したそうです。 例の自由劇場....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
の耳朶を烈しく打った。 下 地球遂に滅亡す 新世界建設同盟会員は、今や
甲論乙駁に、貴重の時間を空費して、何らの希望を認むる能わず、ただ人々の神経が、殆....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
「誰とも知らぬ二、三の人と出逢って、ここに立寄ったが、医道について論ずるのに、
甲論乙駁という有様で果てしがなく、ついに言伏せはしたが、ひどく疲れた」と祖父はい....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
であったが為か、図らずも当時の学界に一大センセーションを捲き起し、爾後数ヶ月間は
甲論乙駁、盛んに雑誌の紙面を賑わしたものであった。しかしながら当時余輩に対する直....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
の総同盟罷工準備さる= 本日開会の大阪市会は未曽有の大混乱を醸し煤煙問題について
甲論乙駁数時間にわたって意見まとまらず。ついに乱闘を見るに至り、牛馬犬猫相戦い双....